Vision / Approach / Process / Rates / Pricing Model
Vision
建築から、何を学べるか。
アートに対する好奇心が、その原動力です。
建築を撮る者として、目の前の建築に関わる全ての人に深い敬意を持つことを大事にしています。設計した人、施工した人、これからその建築を利用する人、周辺のコミュニティ、そして環境。すべての想いを受け止め、写真に収めるにはそれに見合った能力と責任が必要です。常に自己研鑽を怠ることなく、日々スキル向上に努めています。
敬意を持つことで、その建築を知ろうとする姿勢が出来上がります。「今の自分に撮れるもの」ではなく、「この建築を通じて学び、成長した自分が撮るもの」を出すことが私の責任です。そして、この能動的な行動から得られる情報は、表面的なものにとどまりません。奥底に眠っている雰囲気やストーリーを収めることで、見る人の心に美しい存在感を放ち続ける写真になると思っています。
Approach
ゆっくり、時間をかける。
ほとんどの方が「早く撮って」といいます。でも、時間をかけることは大事です。
建築は動きませんが、光は動きます。光が動くことで、建築は表情を大きく変えてくれます。この表情の変化を捉えることで、建築写真としての深みを表現することができます。私が撮りたいのは建築の証明写真ではなく、美しく、ドラマチックなポートレート写真です。
また、時間をかけることで、単純に観察が深くなることもメリットのひとつです。ディテールや空間のつながり、そしてその場の空気感をより深く感じ取ることができ、それを写真に収めることができます。
じっくり、凝縮する。
セレクトする枚数もかなり絞ります。当日は500枚近く撮影しますが、納品はだいたい10枚~20枚程度です。これは、枚数を絞ることでメッセージが凝縮され、結果的に伝わりやすくなるからです。
「いろはにほへと」をすべて並べても何も伝わりません。大事なのは、組み合わせと、使う文字を絞ること。回りくどい言い回しではなく、力強く、ひとことで。
理想としては、額縁に入れて1枚の絵として飾れること。美術館で作品を眺めているような、作者や被写体の存在感やメッセージに包まれる感覚。これを目指しています。
Process
私のプロセスは、「計画」「撮影」「ポストプロダクション」の3つに分かれています。
1. 計画
撮影をスムーズに進めるために、これらのステップがあります。軽いフットワークを優先したい場合は、不要なものを省略し、必要最低限の準備を実施します。
ミーティング(対面、WEB)
現場チェック、ロケハン
撮影リストの作成
ロジスティクス関連の調査
緊急対応の計画
機材チェック
アシスタント手配
2. 撮影
撮影現場に到着し、ウォークスルーを行ったのち撮影を開始します。基本的には太陽の動き(朝日・夕日)に合わせて開始・終了時間を設定しますが、プロジェクトに求められる水準やご意向によって柔軟に対応します。
当日は可能な限りたくさん撮影します。1枚のカットに60分以上かけることもあります。これは、家具・小物の移動や光の状況が完璧になるまで待つといった、細部へのこだわりによるものです。
3. ポストプロダクション
データをすべて集約し、編集に入ります。画像の編集は、撮影プロセスと同等かそれ以上の時間がかかります。通常、最終的な納品までには1~2週間ほどのお時間を頂戴しております。
編集には、色彩の補正、露出とコントラストの調整、HDR処理、消し込み、そして私が最も得意とするPhotoshopによる高度な画像処理を行います。プルーフシートとともにクレジット入り画像データを仮納品し、レタッチを受け付けます。最終的には高解像度のデータをお渡しし、正式納品としています。
Rates
プロジェクトの形に合わせて、「スタンダード」「ミニマム」の2つのプランがあり、それぞれオプションとして「コストシェア」を付けることができます。
どのようなプロジェクトにも対応するため、ベースの納品枚数は少なめにしております。必要枚数に応じて追加画像をご検討ください。
スタンダード 15万円~
1日中しっかり撮影する、基本プラン。
・1日ごと、1プロジェクトごとの単位
・終日撮影(朝夜含む)
・納品枚数:10枚(含むライセンス)
・追加画像:7,000円 / 1枚
・別途交通費、各種費用
・初回は半額
・起業から3年以内の方は半額(年に3回まで)
・追加ライセンス:クリエイティブ費の15% / 1枚
※プロジェクト完了後にその写真を使用したい旨、第三者から申し出があった場合のライセンス料
※クリエイティブ費:スタンダード料金と追加画像料金の合計
ミニマム 10万円~
時間をかけず、お手軽に。忙しい方や、少ない枚数で良い方へ。
・1プロジェクトごとの単位
・最大で4時間
・納品枚数:5枚(含むライセンス)
・追加画像:7,000円 / 1枚
・別途交通費、各種費用
・初回は半額
・起業から3年以内の方は半額(年に3回まで)
・追加ライセンス:クリエイティブ費の15% / 1枚
※プロジェクト完了後にその写真を使用したい旨、第三者から申し出があった場合のライセンス料
※クリエイティブ費:ミニマム料金と追加画像料金の合計
コストシェア 追加ライセンス料25% / 1関係者ごと
全員で料金を按分して、費用を抑える。最低でも3割引き保証。
同じ写真を使用したい関係者が複数いる場合、すべての関係者で費用を按分することで、安く抑えることができます。1社参加するだけで、約3割引きと同等の効果を得られ、関係者が増えるほどその効果は大きくなります。
関係者には、施主(建築主、ディベロッパー)、施工会社(ゼネコン、工務店等)、エンジニア(構造・設備設計等)、デザイナー(照明、インテリア、ランドスケープ等)、メーカー(素材、家具等)、アートディレクター、広告代理店等が含まれます。
関係者ごとに追加ライセンス料が加算され、その合計金額をすべての関係者で分割されるようにします。これにより、各関係者にとって大幅な費用削減を実現することができます。
【例】
・スタンダード
・関係者:設計事務所、インテリアデザイナー
スタンダード150,000円 + コストシェア25%
=150,000円 + 37,500円
=187,500円
=1社あたり93,750円
→約56,000円の費用削減となります
Pricing Model
私が提供するサービスの価格は、以下4つの要素で構成されています。通常、これらはプロジェクトの形によって価格が大きく変動するものですが、私の価格モデルでは可能な限り定額でまとめ、プランやオプションを最小限にすることでシンプルで明瞭、そして両者にとって公平公正な価格体系となることを目指しています。
・クリエイティブ費
プロジェクトを完遂するために必要な時間、リソース、スキルを反映しています。
・ポストプロダクション
画像や動画データの編集、仮納品時のレタッチ対応、画像出力処理、保管、バックアップを含みます。
・ライセンス
基本的には、撮影した写真の著作権は私(加藤文康)に帰属します。詳細については別途契約書の内容が優先されます。ウェブサイト、SNS、ポートフォリオ、入札・コンペ書類、パンフレット、マーケティング等の範囲で、期間の定めなく写真をご利用いただける権利を許諾しております。
上記以外の用途(施主への写真提供、第三者メディアへの提供、写真集への掲載など)をご希望の場合は、別途ライセンス料が発生する場合があります。詳細については、個別にご相談ください。
・アシスタント
撮影をスムーズに進行するためにとても重要な要素です。必要な場合はアシスタントを採用し、プロジェクトに参加させることがあります。
お問い合わせ
撮影のご依頼に限らず、お見積やご質問もこちらでお受けいたします。
どんなプロジェクトにも関わりたいと思っています。お気軽にご相談ください。